一般に人間は死後だびに付され、その後の遺骨は所定の場所(例えばお墓又はお寺)に納められます。 |
一方ご家庭においてはお位牌を仏壇に備えて、仏様を供養してお亡くなりになった方の霊を慰めており |
ます。 亡くなられた方に対する愛情が深ければ深いほど、その思い出は忘れがたいものになります。 |
近年お亡くなりになった方の生前の遺言等に基づき、ご遺骨を粉にして、自然界、例えば、海等に散骨 |
することも行われていますが、その後のご供養はお墓がない為に、お位牌を仏壇に備えてご供養を行 |
っているのみであります。仏壇には仏像が備えられていることも多く、その仏像にお亡くなりになられた |
方のご遺骨を含有させることが出来れば、ご遺族様にとっては常に愛する人が身近にいてくれるとい |
う安心感になるかも知れない、しかし現実的には、仏像にご遺骨を含有させると言う事はとても難しい |
問題でした。そこで、ご遺骨の一部を粉にした遺骨粉を仏像に含有する事が出来ればこの問題は |
解決するかも知れない。そんな思いが常に脳裏にあり、その後ご遺骨と仏像の一体化に挑戦し続け |
ました。そしてやっとこの思いが形になりました。完成形になるまでは、多くの人に助けて頂きました。 |
特に 医科歯科大学の理工材料学の桜井先生からは多くのアドバイスを頂いた事を忘れません。 |
完成した仏像の名前を 【遺骨仏】 と命名しました。 |
遺骨仏の 第1作は、私の祖父母です。自宅の仏壇にお祀りし日々家族と一緒に過ごしています。 |
遺骨仏の製作方法は特殊製法です。 ブッダ ラボ イナバ 稲葉千鶴 |